8回目の18日
ハクがお空に旅立って行った日から8回目の18日は、雨の1日でした。
雨の18日は初めてかもしれません。
ハク色の明るい水色の空が見れなかったのは残念だったけど、静かでしっとりと落ち着いた、穏やかな1日でした。
朱色の彼岸花があちこちで咲いていて、ああ、秋なんだなぁと思います。
夕方になると庭から聞こえてくる虫たちの鳴き声も。
去年の今頃のハク。
この頃、外ではやっぱり彼岸花が満開で、その彼岸花は今年も変わらずに咲いているのに、今年、ハクは居なくて。
来年も、その次の年も。
ハクが空へ旅立って行ってから8ヶ月経ちますが、どんどん寂しさが胸に沁みてきています。
それはきっと、ハクが空へ行ってしまった事が、ようやく分かりかけてきたからなんだと思います。
最初の頃は、それを知ってはいながら、どこか夢のことのようで。
ハクが、ちょっとどこかへ旅に出て、いつかまた私のところに帰ってくる、そんな気持ちにしかなれなかったんだと。
それが、少しずつ、少しずつ、生活の中でハクが空へ行ってしまった事実を感じることが積み重なっていくにつれて、ようやく、ハクが、ここへはもう戻ってこない、遠い空の向こうへ行ってしまったことを、心で理解するようになっていきました。
やっぱりね、寂しいですね。
それと同時に、ハクがどれだけ大きな大きな存在だったのかと、改めて知りました。
あの小さな体で、12年も私をしっかりと支えてきてくれたハク。
その存在の尊さが、胸に響いて響いて仕方ない今日この頃です。
この寂しさが癒えることは、きっと無いような気がします。
それとも、いつかそんな日が来るのかな。
ねぇ、ハク。
それでも、どんなに寂しくても、頑張って生きていこうと思います。
だって、ハクが見守っていてくれてるのがわかるから。
今までとは違う体で、支えていてくれるのがわかるから。
ハクのその愛情に応えられるように、生きていきたいです。
本当はね、もっとしっかりして、ハクを安心させてあげなくちゃいけないって思ってはいるんです。
いつまでもおかーたんの面倒見させちゃ駄目だって、ハクが安心して遊べないよって。
この寂しさと、穏やかにゆるやかに付き合ってゆく方法を、見つけたいですね。ハクのためにも。
庭で育っている蕎麦、続々収穫です。こぼれ種から育った蕎麦ですが、まさかこれほど収穫できるとは思ってもみませんでした。
30粒くらいは収穫できたでしょうか。いや、もっと?
これはやはり、蕎麦の実フリークだったハクの密かなマジックかも・・・なんて思ってます。いや、多分そうですね、きっと。
フレッシュ蕎麦の実たんまり食べられて、今頃ニコニコしてるかな?
だといいなぁ。